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2024.10.30

加工会社の立場での、図面要求に対する考え方

みなさま
お世話になります。
ステンレス・難削材の精密旋盤加工 ステンレス精密旋盤加工.COM 中川鉄工 中川ひろしでございます。

加工会社の立場での、図面要求に対する考え方を下記に述べさせていただきます。
当社で加工を行う図面の多くは、お客様が指定された図面です。
それがいわば契約条件になります。
加工依頼をいただいた場合、当社がお客様よりいただいた図面に対して、加工対応可否を確認させていただきます。
その際、加工方法・工程はもちろん、部分的に加工が難しい・コストアップを招いてしまう箇所などを洗い出し、お客様とお打合せをさせていただきます。

その際、以下2点をお気を付けいただきたいと考えています。

1.振れ精度の指定漏れはありませんか?十分にご確認をください。
気を付けて頂きたい点の1つ目は、図面への幾何公差の付け方です。加工会社は、図面とともにお客様の用途を考慮し、製品の使用状況を加味した上で仕上げ方法を考えます。
しかし、幾何公差が指定されていないと、理論上きちっと精度が出てるとは限らないのでお客様の要求される製品とは違う場合が出てきます。
つまり、製品の機能上、どうしても外すことができない精度指定は漏れなく、図面上で指定いただきたいと考えています。
ただし、どの程度幾何公差を付けるべきか、判断に迷った場合には、その旨ご相談ください。
加工会社の視点で過去実績をベースにご提案をさせていただきます。
ご安心ください。

2.不要な幾何公差・安易な振れ精度指定はコストアップを招きます。
1つ目と矛盾するように見えますが、図面指定上、よく見られるのがこの2つ目です。
幾何公差の付け方にも多種多様さがありますが、設計者様の意図するところを図面より読み取り、加工を検討させていただいております。
不要な機械公差・安易な振れ精度指定は、加工する側からすると、手をかけざる負えず、コストアップにつながります。
迷ったら加工会社に相談!QCDで最適な製品となるVA・VE提案を受けてみてはいかがでしょうか。
当社では、図面をいただいた際、お客様の用途も考慮しながらこの2点に加工会社として配慮しながらVA・VE提案をさせていただきます。
加工技術も日々変わり、以前は難しいとされた加工が技術の進歩によりできる場合もあります。

VA・VE提案を加工会社から引き出す上で、スムーズなやり取りの為にも図面のご依頼をいただく際には、製品用途も含めてお伝えいただけますと幸いです。
お困りごとがあれば、お気軽にご相談くださいませ。

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