GREETING

代表のご挨拶

この度代表就任いたしました中川鉄工株式会社の社長の中川雄三です。まず最初に、数あるサイトの中から当サイトをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。弊社は、大正6年創業の精密旋盤・薄肉旋盤加工専業業者です。創業以来、丸い物を削るという旋盤技術一筋に、100年以上専念してまいりました。私で5代目の継承になりますが、ご挨拶として当社の「今」と「未来」についてお伝えさせていただきます。

当社の今

当社では、まごころを込めた職人の手によるものづくりで、高品質かつ付加価値の高い商品を提供し、大阪から「ものづくり立国 NIPPON」を支えたいと思っています。大阪はかつて「天下の台所」と言われるほどの経済圏で、日本全国からいろんなものが集まってきておりました。しかし、今ではものづくり企業を含め、いろんな業界の企業がどんどん首都圏に進出し、同業者も減ってしまいました。
一方で、かつて大阪のものづくりを支えた職人の技術はまだ、当社の様な企業には十分に残っています。そこで当社ではこの技術を継承しながら、大阪に活気を取り戻す手助けがしたいのです。そのためには、職人の能力を引き継ぐ、技術者をちゃんと育てていかなければなりません。
とはいえ最近は、人間同士の関係が希薄で、心が折れやすい若者が増えています。挫折から立ち直る経験は人を成長させるもの。高品質の商品を提供するスキルを身につけてもらうためにも、そうした経験ができる環境を整えてあげたいと思っています。「あいさつ」や「脱いだ靴を揃える」といった、当社が創業から守り続けてきた日本の古き良き伝統も伝えていきたい。“ものづくりはひとづくり“。それも、心を磨くことにつながるはずです。

当社の未来

当社では、未来に向け、金属加工技術者のイメージアップを目指しています。伝統工芸などに比べて、金属加工の評価は低いと言えます。しかし、この仕事は社会インフラを支える素晴らしい仕事だと自負しており、イメージを上げていきたいのです。かつてはブルーワーカーの仕事でしたが、今はホワイトワーカーの仕事と言え、頭を使った仕事です(ロボットに代替されるのではなく、使う仕事)。特に、先端のテクノロジーを活用できるセンスが求められ、CAD、CAMなどコンピューターを駆使し、頭で考え、スマートに働くことが今後の製造業のイメージと言えます。
実際に、当社では多様な人材が活躍いただける様、社内環境の整備も進めてきました。若者がこの会社で働きたきくなるような、“まちこうばらしくない“職場環境を創ってきました。
高精度な製品を作っていく過程で、技術力を向上していくためには、人としての成長も無くてはなりません。例えば、不具合が出た際には最初から戻って、対応しなければならず、お客さまに提供する製品においては「これでいい」はなく、きちっとした製品を提供し続けなければなりません。だからこそ、心が磨かれ、人間的に成長できると思っています。創業100年を機に、次の100年への応援歌的位置づけで制作しました社歌、中川鉄工スピリッツ~次の100年への道しるべ~の歌詞に「先輩たちの背中が語る確かな技術を受け継いで、新しさと若さで未来をつくろう」というフレーズがありますが、そのようにして大阪の活性化に貢献し、未来のものづくり企業のカタチを体現していきたいと思います。

2023年11月
※当社の歴史については別ページでご紹介しています。そちらもお読みいただけますと幸いです。
→中川鉄工の歴史(創業の想い)
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