脈々と継承していくべきもの
みなさま
おはようございます。
ステンレス、難削材の精密旋盤加工 精密旋盤・薄肉旋盤加工.COM 中川鉄工 中川ひろしでございます。
お盆が近づいてまいりました。
数年前に家族旅行で訪れた沖縄で、この時期沖縄の人は、家族で本家に集まり、ご先祖様を弔うことをされているという事をお聞きし、ハッと思ったのを思い出します。
毎日のようにメディアでは敗戦して、、、の悲しい報道が数多く流れる時期になります。
弊社のミュージアムには、祖父の兄弟3人と、創業者の中川新次郎の4人で写っている多分最後になろう家族写真を壁面ボードに掲げています。
忘れてはいけないことだし、私ども中川家の現存家族が今このように平和に暮らせているのは、お国のため、家族のためと自分の命を投げうって激戦地で戦っていただいた先人の皆様のおかげだと、
いま一度思い起こす時期でございます。
そこで、久しぶりに弊社が取り上げていただいておりました、当時大阪のリサーチセンター研究員だった松下隆様の論文を見返しました。
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/1949/00103312/RONSHU24Matsushita.pdf
取材して記事にしていただきましたのは、平成24年、2012年なので、既に8年の歳月が流れました。
論文記事の中に下記内容が最後に記されていました。
当時お世話になっておりました、砲兵工廠との関係性についてです。
しかしながら,「祖父や祖母が生前発した言葉や家訓を守って,脈々と金属加工,旋盤一筋でここまでやってきた.創業時から旋盤加工がほとんど変化せずに受け継がれているのは間違いない.
工廠さんからの加工要求は厳しいもんばかりとよく聞いた.
NC 加工機を導入した後でも,今なお非NC 化の汎用旋盤を使いこなす工員の育成に心血注いでいる.
これまで受け継がれた技術や技能を忘れないためにも」という中川社長の言にあるように,創業から始まる中川鉄工の加工技術は工廠への下請け加工で鍛え上げられ「高度化」し,今日に至っている。
明日よりこのコロナ禍により9連休のお盆休暇となります。
どこにも行けない日が続きますが、仏壇やお墓で先人に手を合わせ、必ず日はまた昇るを信じ、脈々と弊社の技術力継承ができるように、考える時間を過ごさせていただきます。