創業の精神
みなさま
おはようございます。
ステンレス、難削材の精密旋盤加工 ステンレス精密旋盤加工.COM 中川鉄工 中川ひろしでございます。
今日は早めの投稿です。
毎日このブログと向き合っておりますが、広く情報発信というよりは、私自身の日記のような、また忘備録のような感じに最近なってきているように思います。
色んな情報発信の仕方があるでしょうが、基本的にこの路線を変える気はございません。
一方的な情報発信になっておりますが、ご容赦くださいませ。
さて、6月6日ダミアンの日でしたが、致知のメルマガに創業の精神について触れられていました。
私自身も既に創業して105年が過ぎていますが、お会いしたこともない曽祖父の創業した際の精神について考えることしばしばです。
少し前の情報ですが、私自身の忘備録として書き留めておきたいと思います。
古臭い考え方かもしれませんが、継承していくべき、大事なことだと思います。
下記6月6日 致知のメルマガより抜粋
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創業の精神
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一つの事業を起こす。創業という。
一つの道を切り開く。創始という。
「創」には「傷をつける」という意味がある。
辛苦、辛酸なくして
創業は成し得ないということである。
創業の精神とは何か。
本誌が取材を通して出会った人たちの姿から
三つの要素が浮かんでくる。
その第一は「必死」の精神である。
死に物狂いである。
寝ても覚めても考えるのは仕事。
仕事と心中するくらいの愛情と努力を仕事に注ぐ。
必死に努力することを厭わない。
楽しむ。いや、楽しむ気持ちを超えている。
没我である。
仕事と一体になっている。
そういう日々の繰り返しの中で何かを会得し、
創業者魂を鍛えていく。
京セラを創業したばかりの頃、
稲盛和夫氏は若い社員たちと、京都一、
いや日本一の会社にしようという目標を立て、
会社に泊まり込みで仕事をした。
全員が燃えていた。
だが、一か月もすると社員が、
「稲盛さん、こんなことを続けていたら
体がへばってしまう。そろそろペースダウンしましょう」
と言ってきた。
当時、稲盛氏は二十七、八歳。
氏は同調しそうになる自分を励まして言った。
「みんな、エネルギー転位の法則を知っているか。
エネルギーは一定のところでは安定している。
だが、一つ上の段階にいくには、
ものすごいエネルギーが要るんだ。
ボロ会社が立派な会社になるには
並みのエネルギーではだめなんだ。
ペースダウンしたらボロ会社のままだ。
な、だから頑張ろう」
稲盛氏は社員を鼓舞し、
先頭に立って走り続けた。
以来四十五年、その姿勢は習い性となり、
京セラのDNAとなって定着した。
第二の要素は、危機感、緊張感を失わないことである。
危機感、緊張感をなくした時、
あらゆる生命は弛緩し、油断を生じ、
衰退に向かう。
企業もまた同じである。
すぐれたリーダーはどんな好調時にも
危機感、緊張感を失わない人である。
「すべての仕事において、
創業期の精神が失せてしまうことが
もっとも危険である。
創業の精神とは緊張の精神である」
──花王の基礎を築いた二代目社長、
長瀬富郎氏の名言である。
花王の二十三期連続増益の実績は、
この言葉が体質になって生まれたのだろう。
第三の要素は、先祖への感謝である。
自分を生み出したもの、縁を紡ぎしものへの
感謝を忘れない。
この心を失った時、天は大きなしっぺ返しを下すことを、
真のリーダーは本能的に知っている。
晩年の松下幸之助氏は、
「感謝と畏れを忘れるな」
とよく言ったという。
人生には人知をはるかに超えた働きがある。
その目に見えないものに対する畏敬の念を失った時、
何が起こるか。
その恐ろしさを熟知した人ならではの、
人生の急所を衝いた言葉である。