BLOG

2023.05.26

背中を見て、、、

みなさま
こんばんは
ステンレス、難削材の精密旋盤加工 ステンレス精密旋盤加工.COM 中川鉄工 中川ひろしでございます。
今日の致知のメルマガで華道の池坊さんのお話に触れられていました。
以下引用
「いけばなの根源」である華道家元・池坊。
その560年にわたる伝統の「技」と「心」を、今日に伝え続けているのが四十五世を継いだ池坊専永さん、90歳です。
中学3年生です。これも私の意思とは関係なく、
比叡山にわざわざお花の先生が来られて、
寝食を共にしながらいけばなの修業が始まりました。

放課後、同級生が遊んでいる中、
私はお花を生けなければならないのです。
嫌で溜め息ばかりをついていましたが、
「最後に残るのは腕であり、腕だけは人に盗まれない」
とその頃よく言われていたため、
とにかく上達しようと一生懸命でした。

どの世界でもそうだと思いますが、
師が事細かに技を教えてくれることはありません。
師匠の背中越しに、所作の一つひとつを
盗んでいくしかないのです。

昔から、料理の世界では味を盗まれないよう
使い終わった鍋を流しの水につけてから
若い料理人に渡すというでしょう。
私の先生も技を盗まれないよう、
生け終わったらすぐにパンパンパンと
枝を細かく切って片付けてしまう。

だから生けている様子や
切られる前の枝を食い入るように見つめていました。

我々の世界も昔はこんな感じで、職人さんの背中を見て覚えていたように思います。
まさしく時代は変わっているのですが、今の成功されている方々は、やはり先人から学び、盗んでいくことをされた方々ではないかと思います。
それくらい目の前にことに注力して、真剣に向き合う必要があるんでしょうね。

↑ page top